JaSST'23 Kyushuにオンラインで参加しました!

11月2日、JaSST'23 Kyushuにオンラインで参加しました!

www.jasst.jp

参加のきっかけは、運営の方からの紹介でした。
内容はQAやソフトウェアテストに関するもので、今回は特に大学生やテスト業務を始めて2年目の人が対象でした。これが私の状況に合致していたため、参加を決めました。

S1 基調講演 「わからない?をわかる!に変えよう!- QAエンジニアが実践している基本的な考え方と方法」

私の課題
自作アプリのテストを作る時や問題解決時に、ディシジョンテーブルに似たものを手元で書くことはあれど、因子や基準値が曖昧な状態なことでした。それによって期待する結果が得られないことがわかっていたので、仕様の曖昧さを無くしたり、何を基準に考えればテストがしやすいかを考えました。
テストを書くためには、ディシジョンテーブルで解決する以前に整理する力、そのための抽象化が足りないと感じていました。

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登壇者の講演を聞いて、注目すべき部分や仕様の曖昧さに気づくにはテストパターンを考えるための整理力が必要だと思いました。
テストパターンを考えるワークでは、デフォルト表示系、動作系、マルチブラウザ系に分けるためとても考えやすかったです。その後の同値分割法や境界値分析の説明では、クラス名をどういう名前にしようかなとか、どういうディレクトリ構成にしようかなといったことが頭の片隅にぼんやり浮かんできました。
アプリのデフォルト表示や動作といったユースケースから整理を始めると、注目すべき点が自然と見えてきやすく感じました。


S3) 招待講演 「テスト自動化から、開発と品質を支える継続的テストへ」

私の課題
以前参加していた勉強会で、QAになりたての人がシニアエンジニアの方にQA勉強会の資料をもらって自分の会社で配布してそのままやるとか、どういう動き方をすればいいのかを指示してもらい、そのまま動くということをしていました。
QAの役割は会社やチームごとでも違うのに、別の会社の資料を「他社の資料をそのままコピーして自社で適用するリスク」はないのだろうか?と疑問に感じていました。

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登壇者の講演を聞いて、他者がやっていることをそのまま当てがってうまくいくわけがないということがわかりました。
テストの役割分担を考える説明では、E2Eテストが多く、時間がかかりすぎるという問題について、E2Eテストのしすぎを減らす例を教えて下さりました。これによって、テスト時間の削減や効率化を図ることができるとの洞察を得ました。
ここでのユースケースは主にE2Eテストでカバーされていましたが、そもそものアプリの設計によってはほとんどがUnitテストでカバーできるかもしれないとも思いました。
E2E多すぎ問題をきっかけに課題感が変わり、品質やデプロイまでの時間短縮、必要なテストについて皆で議論しましょうという話がありました。ここでは必要なテストは決まっていて、何のテストレベルに割り振るかを決めることで問題解決をしていました。

 

最後に登壇者が「特定の手法が全ての問題に対する万能薬ではなく、チームの状況に応じたアプローチが必要である」と強調しました。
たとえば、私自身はE2Eテストの実施を積極的に検討していましたが、自分のアプリではコンポーネントテストと単体テストである程度担保できるため、先にコンポーネントテストを書こうと思いました。E2Eは教材を使って練習をしたいと思います。

 

最後に

この度は素晴らしいQAワークショップを企画してくださり、ありがとうございます。ワークショップが多く含まれていた点が特に印象的でした。良いQAとは何かを考えることから始めるアプローチは、理解を深めるのに非常に効果的だと感じました。他の学習にも活かしたいと思います。

 

JaSSTさんのイベント行動規範が素晴らしい

参加者として、イベントの行動規範を事前に確認することはとても大切だと常々感じています。JaSSTさんの行動規範は違反行為への対応方法まで定めており、完結さと具体性が安心感を与えてくれました。参加者一人ひとりが安全で快適な環境でイベントを楽しめるよう考慮されていることが伝わりました。
また、福田さんが勤務されているメルカリのイベント行動規範に関しても、わかりやすくて参照される数が多いと聞きますが、楽しい時間を過ごすための細やかな心遣いが感じられ、とても参考になります🙏

🔗 JaSSTイベント行動規範
🔗 mercariイベント行動規範
🔗 JaSSTに引用されていたベルリン行動規範